アメリカ版スキーシェアハウスってこんな感じだよ
スキー場があるエリアでは、シーズンに入るとスキーやスノボを楽しむためのシェアハウスがあちこちでオープンします。
日本にもあるのかなとググってみたら、ありました。でもどちらかというとキッチンなどを共有してあとは部屋ごとに貸し出すレストハウスみたいな感じですね。
ここではアメリカのスキーやスノボのシェアハウスがどんな風に運営されて、どんな風に使うのかを紹介します。
シェアハウスが盛んなアメリカ
アメリカはシェアハウスがとても盛んです。特に家賃の高い都市にある大学に通う場合、ほとんどの生徒はシェアハウスに住みます。
私も留学してすぐに入ったのは大学の寮でしたが、すぐにシェアハウスに移り、4人と共同生活を続けました。
その後転校することになり、学校に通いやすいエリアにある別のシェアハウスに移動、そこではルームメイトと2人で生活しました。
社会人になってからでもシェアハウスに住む人は大勢います。
そんなバックグラウンドがあるため、アメリカではスキー・スノボのシェアハウスもとても盛んなんです。
アメリカ版スキー・スノボのシェアハウスのしくみ
8月から9月ころになると、スキーやスノボのSNSやウエブサイトでシェアハウスのメンバー募集があちこちでかかり始めます。
アメリカのシェアハウスは親しい仲間数人で冬の間だけ貸し別荘を借りる、というしくみです。
仲間が減ることもあるので、その場合は知り合いやSNSを通じて新メンバーの募集をかけます。
またもといたグループから離脱して新しいグループを立ち上げる場合もあります。
スキーリゾートではシェアハウス用に貸し出された貸し別荘が夏の終わりごろからテナント募集をかけ始めます。
毎シーズン同じ家を借りるグループもあります。
どんな家を借りるのか。
私もこれまで合計で5年ほどシェアハウスに参加していました。
私の例でとってみると、最初の2年間はメンバーが10人くらいのシェアハウスで、ヘブンリーバレーというスキー場から車で5分の立地でした。
ベットルームが4つ、バスルームが3つにリビングルーム、キッチン、というタウンハウス(2件が一つのユニットになっているので、壁が共同)。
3年目からはこのシェアハウスで知り合った友達と2人で別のグループをつくって、似たようなタウンハウスをやはり10人くらいで借りました。
シェアハウスの場所やタイプは様々。スキー場まで徒歩でいけるようなところや豪華な内装で高級な家だと家賃が跳ね上がります。
また同じサイズの家でも各自の家賃を抑えたい場合はメンバーを増やして家賃を減らすグループもあります。
例えば家賃が一ヶ月で30万の家の場合、10人で借りれば一人3万円ですが、20人に増やせば一人1万5千円ですみます。
ただしメンバーが増えれば、下手をすると床に寝袋を敷いて寝なければならないというリスクもあります。
シェアハウスの費用
スキー場のシーズン券を持っていて一月に4-5泊以上する人なら、シェアハウスは経済的です。
私が参加していたシェアハウスでは、毎月の家賃が約3万円から4万円くらい。
一月の間に一泊1万円の安いホテルに4回くらい泊まるのと同じくらいの宿泊費です。
ホテルのようにチェックインとアウトの時間もないので好きな時間に来たり帰ったりできるのもメリット。
しかもキッチンがついているので自炊で食費も抑えられます。食事代の高くつくスキー場では自炊ができるというのはとても大きなメリットです。
どんな人たちがグループにいるの?
シェアハウスにはさまざまなグループがあります。
私の参加していたグループは30代が中心で、みな仕事を持って週末はスキー場にやってくるタイプ。
グループで食事をしたりお酒を飲んだりしますが、はちゃめちゃなパーティで飲みあかすことはなく、翌日のスキー・スノボのために夜はきちんと寝て翌日のセッションに備える人が多かったです。スキー場のインストラクターも何人かいました。
メンバーを集めるときは、どんな人たちを募集しているかを明確にします。たとえば
- 学生中心のグループ
- 20代中心でパーティを楽しむグループ
- 30代から40代のプロフェッショナルが中心でめちゃくちゃなパーティはしない
- 子連れのファミリー歓迎のグループ
など。
シェアハウスのほうでも、メンバー候補の人が自分たちのシェアハウスに合っているメンバーかどうかをインタビューします。
アメリカ版シェアハウスの運営
最初にハウスルールを決めていきます。
- ゲストは連れてきてもよいけれどゲストフィーをとること。(うちのシェアハウスでは一人30ドル)
- 2人以上のゲストを連れてきたい場合はメンバーの承認をとる。
- 夜は12過ぎたら静かにしよう
- 自分たちが使ったシーツや枕カバーは洗濯しておくこと
などなど。
グーグルカレンダーをメンバーで共用して、各自がシェアハウスに来るスケジュールを書き込んでいきます。
ゲストを連れて行く場合は人数や、全員がサンフランシスコベイエリアに住んでいたので、車を出すかどうかなど。
シェアハウスの主催者はグーグルカレンダーやゲストフィーを管理します。
ゲストフィーは共用で使うものの費用にあてます。
たとえばトイレットペーパーや調味料、洗剤などはみなで使うものなので、主催者がまとめて買っておきます。
シェアハウスの使いかた
シェアハウスに行くときは、グーグルカレンダーにスケジュールを入れます。
シェアハウスについたら、開いているベットルームから早い者勝ちでとっていきます。この辺はけっこう競争で、私たちの場合4つあるベットルームのうちマスターベットルームには専用のバスルームがありしかも景色がものすごくよいバルコニーまでついていたので高い競争率でした。
週末などは4つのベットルームが全てうまってしまうこともよくあり、へたするとリビングルームのソファで寝ることも多々ありました。
掃除はメードサービスが家賃の中に入っていたので掃除をする必要はありませんでしたが、キッチンやシャワーなどは使った人がきちんと片付け、ごみは自分たちで定期的に出すなど、ハウスルールにはなくても暗黙の了解でうまく運営されていました。
まとめ
アメリカのスキー・スノボのシェアハウスはとても合理的なシステムです。
とくにシーズンに何度もすべりに行く人にとっては、行くたびに宿の予約をしなくてもいいし、道具やウエアもシェアハウスに置いたままにしておけるのでとても便利。
シェアハウスの人と一緒に滑ってもいいし、ひとりで滑りたければ別々に滑ったり。
食事もなんとなくみんなで食べたり、それぞれで食べたり。
アメリカ人ってシェアハウスになれているので、すべてがとてもスムーズに進みました。
もちろん気にが合わない人もたまに出てきますが、一緒に毎日生活するわけではないから、それほど気になりません。
貸し別荘の持ち主にとっても、まとまった家賃が入ってくるのでスキー・スノボのシェアハウスはとてもよいテナントさんでもあります。
私はシェアハウスを通じてとてもよい友人とめぐり合うことができ、参加してとてもよかったなと思いました。
アメリカに短期または長期でも住む機会があって、スキーやスノボに頻繁に行ってみたいなと思う場合は、ぜひおススメです。
スキーリース(ski lease)でクレイグスリスト( craigslist)などで検索するとシェアハウスの情報がたくさん出てくると思います。