カリフォルニアの高原リゾートレイクタホとサンフランシスコベイエリアからアメリカの自然とアウトドアの魅力をお届けします。

発見!アメリカと日本のスキー場はここが違う

    
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発見!アメリカと日本のスキー場はここが違う

今年は何十年ぶりで日本のスキー場で滑る機会がありまして、日本とアメリカのスキー場の違いを発見しました。同じスキーでもいろんなことがずいぶん違う。今回は日本とアメリカのスキー場や滑る人たちの違いをまとめてます。アメリカのスキー場で滑るときの参考にしてもらえればと思います。(ちなみにアメリカはレイクタホのスキー場、日本のスキー場は白馬、斑尾、妙高、北志賀との違いになります)

リフト券が安い!

まず一番びっくりしたのが、リフト券のお値段。日本のスキー場のリフト券驚きの安さです。

  • ちなみに一番高かった白馬八方尾根の一日券が4500円(実際には泊まった宿で4000円のチケットをゲット)
  • 今年のスコアバレーは当日買うと驚きの179ドル(日本円で約2万)!

八方尾根よりも4倍以上も高いという計算になります。スコアのチケットも前売り券やホテルとの組み合わせで安くなりますが、それでも最安値は89ドルで約1万円。

行った事はないのですが、ヨーロッパのリフト代もほぼ日本のレベルだそうで、日本のリフト券が安いというよりはアメリカのリフト券がばかみたいに高いということになります。レイクタホだけではなくコロラドやユタのスキー場も同じくらいの価格帯です。

アメリカのスキー場は大型リゾート会社が運営しているところが多く、できるだけたくさんシーズン券をシーズンになる前に売るというビジネスモデル。そうすればその年の雪状況に左右されずに利益が確保できるわけです。そのためには当日券の価格を引き上げてシーズン券を魅力的にすることと、スキー場が経営しているホテルとリフト券がパッケージになった宿泊プランを売って、当日券だけですべるのが一番わりがあわないようにしているのです。

日本人より外国人のほうが多い?

北志賀のスキー場を除いてすべてのスキー場で感じたのが、外国人の多さ!聞こえてくるのは英語と中国語とタイ、インドネシアなどのアジア圏の言語。統計を取ったわけではないですけど、日本語より外国語が聞こえてくる率のほうが多いような印象でした。特に白馬と斑尾高原スキー場が多かった。

で、いったいどうしたんだろうと思って調べてみたら、日本のスキー場はインバウンド需要で盛り上がっているんですね。逆にインバウンドで盛り上げていないスキー場は衰退しているとかで、日本のスキースノボ人口もものすごい勢いで減っているではないですか!

私はいわゆる私をスキーに連れて行って世代で、スキーに行くのがトレンドな時代を経験しています。土日や年末年始で宿をとるのは大変だったし、高速のスキー渋滞もひどかった。でも年末年始でもスキー渋滞はないし、宿もけっこうぎりぎりでとれちゃいました。

スコアバレーは、国際的に有名なリゾートですが、外国語が聞こえてくることは白馬や斑尾ほどではありません。フランス語、ドイツ語、イタリア語など、もちろん中国語も聞こえてきますが、中国人の大半はアメリカ在住組みで流暢な英語を話します。むしろアメリカ各地からすべりにくる人のほうが多いような印象です。

日本のスキー場で聞いた話では、オーストラリア人やニュージーランド人、中国人に加えて、最近ではアメリカのリフト券の高さに嫌気がさしたヨーロッパ人が日本を訪れているそう。スキー場のふもとのビレッジでも外国人経営のお店やホテルが増えているそうで、妙高高原で入ったカフェはオーストラリア人が経営して客は100%白人。働いているのはニュージーランド人と南アフリカ人でした。(笑)

 

あれ、アメリカに帰ってきちゃった?と錯覚してしまう外国人しかいなかったカフェ↓

フード付のリフトはありがたい

全てのスキー場ではないですけど、日本のスキー場ではリフトにフードがついてるところ多いですよね。レイクタホのスキー場ではないです。このフード、雪が降っているときや風が強いときなどはほんとうにありがたい!雪のコンディションがいいことはわかっていても、雪が降っているとき、とくにブリザードっぽいときのリフトはつらいじゃないですか。フードがついているとこのつらさが大幅に低減されて吹雪の日の出動率が高くなります。タホのスキー場でもつけてほしいなー。

ヘルメットをかぶらない人が大多数

これはもう驚きの日本のスキー場での発見です。子供でもかぶってないことがあるなんて、考えられない。レイクタホのスキー場ではほぼ全ての人と言っていいくらいヘルメットかぶってます。子供は100%です。タホのスキー場でヘルメットかぶってないなーと思うとヨーロッパあたりからきた観光客の確立が高いので、アメリカのローカルがヘルメットかぶるのは100%に近いんじゃないでしょうか。

日本のスキー場でヘルメットかぶっているのはほぼ外国人でした。英語(オーストラリアとニュージーランド)と中国語のどちらの言語の人たちもかぶってました。なんで日本ではヘルメットが普及しないんでしょうね?林間コースが少ないからかな?私はヘルメットかぶってて大事にいたらなかったクラッシュが過去にいくつかありまして、ヘルメットなしのスキーは考えられないです。しかも雪の日などは頭がぬれなくていいですよ。

ナイトスキーが多い

日本のスキー場はナイトスキーをやっているところが多いですね。夜は温泉につかってのんびりしたい我が家ではナイトスキーに出かけることはありませんでした。でも朝から夜までおもいきり滑りたい人にはナイトスキーはありがたいですよね。

レイクタホのスキー場で現在ナイトスキーを営業しているところはひとつだけです。スコアバレーもかつてはナイトスキーをやっていましたが、ここ数年は営業していません。スキー場としてはナイトスキーを営業するよりは、ふもとのビレッジで飲んだり食べたりしてもらったほうがもうかるという考えなのではとおもいます。ナイトスキーを営業するぶん人件費もかかりますし、パトロールも強化しなければならないですからね。タホのスキー場は4時で営業終了するところがほとんどで、スキーパトロールの見回りが終わると、でっかい圧雪車がゴゴゴゴーと圧雪コースを整地していきます。

レイクタホではナイトスキーはほぼ営業していないので、昼の間におもうぞんぶんスキースノボを楽しんでくださいね。

林間コースがすくない

日本のスキー場で一番残念だなと思ったのは、林間コースが少なかったことでした。走るのによさそうな林間コースがあちこちにあってもロープはってて滑走禁止。リフトの下のふかふか雪コースもダメ。たしかに林間コースのほうが危険度は高いかもしれないけど、林間コースが少ないことでスキー、スノボの醍醐味半減しちゃいます。なんで林間コースが少ないんでしょうね。せっかくパウダーふっかふかなのに、パウダーの無駄使いです。

白馬のスキー場でコルティナというところがあって、そこは林間コースあけてました。そのかわり何が起きても自己責任をとるという書類にサインをしたと思います。日本で滑ったスキー場の中で一番楽しかったのがこのスキー場でした。

タホのスキー場もコルティナのように、何が起きても自己責任をとるという書類にサインしてからではないとリフト券やシーズン券は買えません。雪と山という自然を相手にしているスポーツですから危険は伴います。それがいやなら滑らなければよいし、リスクをとりたい人は自己責任で滑ったらいいのです。タホのスキー場でもスキー場エリアをこえたところではパトロールがまわりませんから、エリアから出た人の責任です。なだれで危なそうだなという自己判断も必要です。日本社会には薄い自己責任というコンセプト、もっと広がったらいいなと思います。

リフト乗り場でシングル用のレーンがない

リフト乗り場がごちゃごちゃしている印象を受けました。タホのスキー場ではリフトに一緒に乗る人数に応じてレーンが別れてます。たとえば2人の人はこのレーン、3人の人はここ、というしくみです。とくに便利なのが一人で滑る人用のシングルレーン。たとえば4人のりリフトで3人しか乗っていない場合にシングルの人が加わって4人でのっていくというものです。一人で4人乗りのリフトにならんでいるときなど、一緒に乗っていいですか、なんて面倒なことは聞かない。シングルレーンの人はあたりまえのように空いているリフトに乗り込みます。このほうがリフトの列も少なくなるし効率的です。

タホのようにリフトがむちゃくちゃ混む経験はあまりなかったのですが、人気のリフトに列ができているのを何度か見かけました。シングルレーンを作ったらいいのになあと思いました。

まとめ

日本はパウダーパラダイスですね。その上リフト券は安いしスキー場のロッジでそこそこの値段でけっこうまともなご飯を食べることができます。外国人がどっと押し寄せてくるのがよくわかります。でも林間コースが少なかったのはとても残念でした。

タホのスキー場はリフト券がべらぼうに高いうえどこのロッジでも高くてまずいものしか食べることができません。でも林間コースどころか崖コースなどとにかくどこ滑ってもいいよ的なダイナミックさは、アメリカスキーならではの醍醐味です。そして残念ながら今の日本のスキー場ではなかなか味わえません。(少なくとも長野の場合)

林間コースや崖コースをがっつり攻めたい方は、リフト券は高くてごはんまずいですけどアメリカでスキーをする価値は十分にあると思いますよ。

 

 

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