これがアメリカンスタイルのRVパークだ!
RVパーク(RV Park) ってご存知ですか?
RVとはRecreational Vehicleの略。直訳するとレクリエーションのための車両、ということになりますが、ようはキャンピングカーのことを指します。キャンピングカーって多分造語ではないかと思うのですが、アメリカではキャンピングカーとはいいません。キャンピングカーはRVまたはキャンパー(Camper)となります。
RVパークとはキャンピングカー専用にデザインされたキャンプ場のことです。
キャンピングカーで旅行する場合に必ず利用するRVパーク。普通のキャンプ場でも宿泊できますが、キャンピングカーに必要な様々な設備が用意されていないことが多いのです。なのでキャンピングカーで旅するならなんといってもRVパークが便利です。
ここでは私たちがこれまでに利用したRVパークを通じて、アメリカ流のRVパークや使い方の手順などをご紹介します。
RVパークってどんなところ?
RVパークのイメージって、でっかい駐車場に巨大なキャンピングカーがどどんと駐車している感じです。
観光バスみたいな巨大キャンピングカーから、我が家のスプリンターのようなちびサイズのまで様々なキャンピングカーがとまっています。
これはテキサス州にあるサウスパードレアイランドというビーチリゾートにあるRVパーク↓
とにかく広いRVパークの中。スタッフの移動はゴルフカートを使うことが多いです。
うちの隣のキャンピングカーは車付きです。滞在先で動き回れるようにキャンピングカーに車を牽引して旅をする人、多いです。
こちらもテキサス州。山の中にある名もない街にあるRVパーク。荒野の中にあるのでこれでもかってくらい広かった。舗装はされていないので砂利道に駐車します。
RVパークのイメージ、つかんでもらえたでしょうか?
RVパークにある基本の施設
RVパークと普通のキャンプ場の大きな違いは、電力の供給ができるなど、キャンピングカーに欠かせない設備がついていることです。
↓我が家のなんちゃってキャンピングカー(に改造している最中なんです)。RVパークで電力供給設備に接続しています。
おかげさまでRVパークにいる間はソーラーパネルに頼らずに電気使い放題!寒い夜など簡易用のヒーターも使えるはありがたいです。
うちのはまだキッチンがついていませんが、キッチンがついたら電子レンジやトースター、湯沸しポットも使えるようになります。
電子レンジなどは電力の消費が高いのでソーラーパネルからだけだとほぼ使えないのです。
各サイトに用意されているのは電力供給用のプラグ、水道、
そしてコレ↓排水溝もついてるんです。ここに排水パイプを接続して直接汚水を流します。
うちのはまだ排水施設がついてないのでお隣のジャンボキャンピングカーを撮影させてもらいました。↓真ん中にある太いパイプは排水用のパイプで排水溝に接続されています。同時に奥にある白いホースから給水しています。
キャンピングカーの場合、使う水と使った水をためるタンクが必要でかなり頻繁に給水と排水をしなければならないのですが、RVパークにいればまったく必要なし。
お水は水道から常に給水され、排水も使った分だけ家にいるように排水溝に流れていってくれます。
ふつうのキャンプ場では電力とお水の用意はありますが、排水溝を備えているところはあまりないと思います。
そしてたいていのRVパークにあって、ふつうのキャンプ場にはないものはコレ↓ケーブルテレビの端末です。WiFiもほとんどのRVパークで完備されてます。
これらの設備のため、RVパークにいる間は家にいるのとほぼ同じ感覚。
このためRVパークに数週間から数ヶ月滞在するリタイアした人たちも多いです。季節にあわせて移動していく生活ですね。
おまけの施設
たいていのRVパークでは、トイレやシャワー、ランドリーなどの設備を併設しています。トイレとシャワーのない我が家のキャンピングカーにとってはとてもありがたい。
カリフォルニア州にあるユリーカという街にあるRVパーク。小さいけれどシャワールームとランドリーがありました。↓
これはテキサスのRVパークにあるクラブハウス。↓この中にオフィスやシャワールーム、売店、ライブラリーなどがありました。
大規模なRVパークだと、プールやジャクジー、テニスコートやバレーボールコートなどのレクリエーションの設備があるところも多いです。
3匹のワンコと旅する我が家にとってありがたいのは、ドックランを併設しているRVパークが多いこと。
大きめなRVパークにはたいていドックランがあります。
キャンピングカーはペットを連れて旅する家族にとってはとても便利。なのでペットを連れている家族って多いんです。ほとんどのRVパークはペットを歓迎してくれます。
テキサスのRVパークには馬をつなぐところもありました。キャンピングカーに馬を運ぶトレーラーをくっつけて馬と旅する人もいます。
RVパークを使う手順
大型連休でもないかぎりは、たいていのRVパークでは当日でも空きがあります。
当日の夕方6時ころ電話で確認したら空きがあるとのことだったので、ユリーカのショアラインRVパークに向かいました↓
パークのゲートを抜けていくとオフィスがあり、ここでチェックインの手続きを済ませます。
チェックインの際に手渡されたサイトマップ。パークオフィスからぐるっとまわって20番のサイトです。
RVパークによっては、ゴルフカートに乗ったおじさんがサイトまで案内してくれるところもありますが、このRVパークは小規模なので地図をみながらサイトへドライブします。
20番のサイトに到着。うちのスプリンターには大きすぎるサイトですが、このRVパークではこれが標準。不必要に広~い。
このときは夕方6時でオフィスが開いていましたが、夜遅くの到着でオフィスが閉まっていても大丈夫。
たいていのRVパークではオフィスがしまった後のセルフチェックインのインストラクションがあります。
ここのRVパークでは空いているサイトで1泊して翌朝料金を支払うしくみでした。
さて、RVパーク、一体どれくらいの費用がかかるのでしょうか?
滞在費用は一泊だいたい40ドルから100ドルくらいの間です。
有名な観光地にあったり高級なクラブハウスを備えているもので100ドル以上するところもありますが、これはまれなケース。
週単位、月単位で滞在すると割安になります。
まとめ
アメリカのキャンピングカー生活にかかせないRVパーク。
アメリカではどこの観光地でもかならずRVパークがあります。観光地ではなくても、大きなハイウエイ沿いであればRVパークを見つけるのは簡単です。
行き先やスケジュールを決めない行き当たりばったりの旅の場合、どこにでもあるRVパークはとても便利。
ドライブしながら気に入った街にであったらRVパークを探して1泊する、といったスタイルでアメリカ南西部を3週間かけてまわったことがありました。
当時はRVパークなんて使ったこともなかったので、結構とまどうことも多かったです。
実際使ってみるとRVパークもピンからキリまで。旅の後半にはRVパークのレビューをしっかり調べてから滞在するようになりました。
これからキャンピングカーでアメリカを旅してみたいなという方の参考になればうれしいです。