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カリフォルニアコーストへキャンピングカー旅行

    
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カリフォルニアコーストへキャンピングカー旅行

断崖絶壁が続くカリフォルニアコーストは、ドライブ旅行やキャンプ旅行には最高のところです。サンフランシスコ近郊から気軽に行ける海岸線のリゾートでは、サンフランシスコから南下したところにあるモントレーやカーメルがよく知られていますよね。ただし全米でも有数の観光地のため常に混雑しているのが残念なところ。

そこでツアーバスや観光客がわらわらといるようなリゾートを避けたい方におススメしたいのが、コーストを北上していくコースです。ダイナミックな自然の景観がそのまま残されている美しい海岸線を北上していくと, メンドシーノ(Mendocino)という静かなリゾートに到着します。

今回はメンドシーノへキャンピングカー旅行をご紹介します。

メンドシーノ(Mendocino)へのルート

メンドシーノはサンフランシスコから約155マイル(250キロ)北にまっすぐ上がっていったところにあります。

内陸を走っている高速道路を使えば3時間ちょっとでドライブできますが、メンドシーノは行く醍醐味は、海岸線をゆっくり北上していくコースを走ることだと思います。

海岸線まわりのコースだと、メンドシーノまでは4時間近くかかります。

今回私たちがとったコースは、サンフランシスコの対岸にある町、バークレーを出発して途中まで高速101号線で北上。

101号線からはずれて海岸線を目指して西に向かいます。コーストラインにある最初の町、ボデーガベイ(Bodega Bay)から海岸線の絶壁を走る1号線で北上してメンドシーノへ向かいました。

メンドシーノに3泊したあと、帰りは内陸のコースをとってハイウエイ101号線で一気に南下するというループのコースになりました。

 

↓我が家のなんちゃってキャンピングカー。貨物用のバンからキャンピングカーへ改造中ですが、夏のキャンプシーズンを逃したくないので改造途中ででかけちゃいました。キッチンができあがってないので、基本寝るだけの動くベットと化しています。

断崖絶壁が続くコーストラインをドライブ

出発地のバークレーからカリフォルニアコーストの最初の町、ボデーガベイまでは渋滞なしで約1時間半かかります。ここまでの道のりは高速がほとんどでらくらくの簡単ドライブ。

ボデーガからメンドシーノまでの海岸線のコースは距離にして約97マイル(156キロ)でしかないのすが、絶壁を横目で見ながらのくねくね対面通行なので、2時間半くらいかかります。

日本的にいうと伊豆半島の海岸線の道路と似たようなコンディションですが、断崖絶壁が永遠に続く(ような気がする)ためカリフォルニアコーストのほうが難易度が高いかもしれません。

ボデーガを出たらメンドシーノまで街や村はほぼないのでは?と思い、食料や水、燃料の補給は全てボデーガを出る前に済ませました。ところが海岸線の道中には思っていたよりもたくさんの小さな村や町が登場してびっくり。病気になったら救急車がくるのに100万年かかりそうな山あいに別荘風の豪邸があったり、あっという間に通りすぎてしまうような部落がいくつも出てきたり。こういった僻地ではたぶん救急ヘリで対応するのだと思います。

 

↓ボデーガを出たあとはこの光景が続きます。くねくね道が永遠に続くような気持ちになります。

 

↓道路は対面で、ガードレールなどの柵はありません。道の向こう側は急斜面の絶壁です。曲がりくねったカーブの向こうには太平洋がどーんと見えます。写真ではとても表すことのできないダイナミックな景観が次々に現れます。


↓注意を払わないとうっかり通りすぎてしまいそうな小さなコミュニティ。お店は食べ物から日用品までなんでも売ってるよろずやさん。

 

↓登ったり下ったりのヘアピンカーブが続きます。キャンピングカー旅行のメッカのようなところなので、多数のキャンピングカーに遭遇しました。このヘアピンを運転するのはかなり難しそう。しかも車を牽引してとなると難易度があがります。右手のキャンピングカーはcruseamericaのレンタルキャンピングカーです。経費のかかるキャンピングカーを所有するよりはレンタルしたほうが安いという考え方もあります。夏になるとあちらこちらの観光地で見かけます。たしか日本からも予約できるはず。

 

↓太平洋に落ちる夕陽。美しい!のただ一言。

カリフォルニアコーストラインのリゾート、メンドシーノ(Mendocino)

メンドシーノは大型観光バスなどがあまり来ることのない静かな美しいリゾートです。

アミューズメントパークのような観光施設はないので、海辺のリゾートでのんびりしたい人向けのところ。大きな岩の上に小さな町が乗っかっている感じです。

地元の人によると、夏は霧が発生することが多いそうなのですが、私たちの滞在中は朝から晩までピッカピカの青空でした。しかも海風が心地良いこと!夜は高原のような涼しさで長袖がないと寒いくらいでした。

↓海に突き出した絶壁からメンドシーノの街を振り返ったところ。

 

↓ごつごつの岩があちらこちらに突き出しています。岩の上ではあざらしがごろごろと昼ね中

↓海岸は外海に面している波のあらいビーチと、入り江になっていて小さいけれど穏やかなビーチがありました。このビーチは長い海岸線が続いてとても美しいのですが、波が荒すぎて海に入るのは危険。波打ち際を歩くのには最高のビーチでした。

↓入り江になっているビーチ。入り江のビーチではカヤックやスタンドアップパドルボート(SUP)を楽しむことができます。

↓岩場では引き潮のときにできた吹き溜まりを歩き回るのが楽しい。とにかく水がきれい。

メンドシーノのダウンタウン

メンドシーノには小さなダウンタウン(繫華街)があり、カフェやレストランがそろっています。朝はカフェでブランチを取って、夜はレストランで夕飯。アメリカの観光地ではどこも外食の期待ができないのですが、メンドシーノダウンタウンで入ったところはどこもおいしかったのには驚かされました。

改造中のなんちゃってキャンピングカーでの旅行で、キッチンの水周りがまだ完成していなかったので自炊をするのはかなり面倒。なので簡単な朝食以外の食事はほぼ外食になりました。

 

メンドシーノのダウンタウンにあるアイリッシュパブ。ここのフィッシュ&チップスはおいしかった。

↓朝食や昼食をだすカフェ。ここの朝ごはんもおいしかったです。

車で10分ほどの隣町フォートブラグ(Fort Bragg)には大型スーパーや病院、学校などがそろっていて普通に住めるコミュニティとしても機能しています。残念ながらフォートブラグで入ったレストランはどこも外れてしまいました。

 

メンドシーノでどこに泊まるか?

メンドシーノにはキャンプ場やRVパークはたくさんありますが、ホテルやモーテルは小規模のところがほとんどです。たくさんあるキャンプ場でしたが、私たちがメンドシーノを訪れた週はカリフォルニアの内陸部にヒートウエーブ(熱帯注意報)が出ていたときで、熱波を逃れて涼しい海岸線で過ごしたい人がおしよせ、キャンプ場やRVパークはどこもほぼ満杯でした。幸い滞在中の3日間は平日だったので、なんとかキャンプすることができました。

夏の週末に訪れる場合は、RVパークかキャンプ場の予約おおススメします。キャンプ場によっては半年前から予約が埋まるところもあるそうです。

最初に泊まった州営のキャンプ場は満杯でしたが、キャンプ場の向かい側にある海岸の駐車場に泊めさせてもらいました。この辺のアメリカ的な融通がきくところはありがたいところ。しかもビーチが目の前の最高のロケーションで大喜び。ところがキャンプ場ではなくただの駐車場だったので給水施設もなく併設されているトイレはにおいがひどく、結果的には快適とは言えない一泊目となりました。

早くなんちゃってキャンピングカーを完成させなくちゃ快適な旅はできないんだってことを痛感しました。

 

↓ビーチ前のロケーションはすばらしい!

 

↓このビーチ、なんとあわびがとれるらしいのです。次回は漁が許可される時期を狙ってあわび捕りに来たいです。

 

↓残りの2日はこちらのRVパークに泊まる事になりました。RVパークの目の前にキャスパービーチという海岸があります。

 

↓キャスパービーチに落ちる夕陽が美しかった!入り江になっているビーチで小さいけれど波が穏やかで浅瀬。朝晩ビーチでワンコたちと遊びました。次回はスタンドアップパドルを持ってきて遊びたい。

 

↓RVパークでキャンプを設営。このRVパークは水や電力の供給ができるRVサイトと、テントをはる普通のキャンプサイトと2つ種類がありました。うちはRVパークで電力は必要なかったけれど、サイトにある水道からポリタンクへの水の補給はありがたかったです。

 

まとめ

カリフォルニアコーストの隠れたリゾート、メンドシーノの雰囲気を味わっていただけましたか?

大きな観光施設やホテルがないので、団体の観光客にでくわすことはほぼありません。

大自然の景観と静かな海辺のリゾートを楽しみたい方にはぜひおススメです。

 

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