ヨット暮らしのここがツライをまとめてみた
うちは1年の半分くらいをヨットで生活しています。
ヨットで暮らしているっていうとほとんどの人がいいね~ロマンチックだね~一度はやってみたいね~とおっしゃいますが、ヨット生活って実は不便なことのてんこ盛りなんです。
これからヨット生活してみたいなと考えているアナタ、ヨットで暮らすって素敵なことばかりじゃないってことも頭の片隅に入れて計画してみてください。
8年のヨット生活で体験したヨット暮らしのツライところ、まとめてみました。
狭い狭いせま~い
船内は狭いです。
うちの船は全長約12メートル、横幅の一番長いところは約4メートル。室内の面積が60㎡です。とはいってもセールボートなので室内の真ん中にどどんとマストがあったり、床がカーブしていたりと実際に使える面積は60㎡もないと思います。解決法はスペースを維持するために余計なものは持たないこと。というか持てないです。モノに囲まれて生活したい人にはきついです。
トイレが大変である
船生活で一番大変なのがトイレです。定期的にタンクにたまったモノを処理しなければならないし、どんなに洗浄してもやっぱり室内ににおいが残ります。よってうちの解決法は、”でかい方”はヨットではしないこと。がんばってヨットクラブのトイレに駆け込みます。
朝とか結構つらいっす。
3日に1回は給水
ヨットで使う水は船内にあるタンクから供給されます。なのでドックにある水道から定期的にタンクへ給水しなければならないのです。ドックから長いホースを船までつないで、タンクへ給水。雨のときなんか大変です。
水を使う頻度にもよるけど、だいたい3日に1回は給水するかんじです。よって自然と節水をこころがけるようになります。水を使いすぎちゃうと頻繁に給水しなくちゃないらないですからね。エコロジーからの節水ではありません。
まともな料理ができないよ~
キッチンには小さなガスコンロとオーブンがついてますが、なにせ小さなキッチンなので簡単なものしか作れないです。手間のかかる料理はできないので、パスタとかサラダとかぱぱっと作れるもののみ。料理が好きだとかなりストレスかも。
↓うちのキッチン。フライパンをおいたらいっぱいになっちゃうコンロです。
カビと湿度との終わりなき戦い
水の上に住んでるわけですから、常に湿度が高くカビがあちこちに発生します。しばらくボートを空けてて戻ってたときに最初にするのはあちこちに発生したカビ退治。カビキラー、マスクとゴム手は必需品です。食べ物をおきっぱなしにはできないし、一度あけたものは速攻で食べてしまわないとすぐにしけってカビが発生します。
一番大変なのがキッチンのキャビネット。船を数日以上留守にする場合は、調味料などはすべて乾燥剤の入ったプラスチックのコンテナに収納します。これをしないと塩や砂糖などはあっというまに固まってしまいます。
ヨットの宿命:雨漏れは避けられませぬ
雨が降るともれます。窓のまわりからもれることが多い。もれている原因がわかればいいんですが、困るのが一体どこからもれているのかわからないケース。原因がわからないと、雨漏りの修理もできないんですね。今も4ヶ所ほど原因不明の雨漏りに悩まされてます。
船をあけるときはもれているところにバケツをおいていきます。水浸しになってたら大変ですからね。しばらくぶりに船に戻るとあたらしい雨漏りが発生していたり。これまた終わりなき戦いなんです。
ネット回線が不安的で電気系のものがこわれやすい
ネットはホームブロードバンドを使ってますが、ケーブルとコントローラーが常に海水にさらされているせいか安定してないです。もちろん屋外用のものを使っているんですけどね。4Gのモバイルカードのほうが安定してます。
モデムやプリンター、モニターなど電気系のものは湿気のために壊れやすいです。ヨット生活のときは船が仕事場になるのですごく困ります。
まとめ
大変なことも多いけど、それ以上の魅力があるのもヨット生活。不便と思いつつ8年も続けてるんですからね。やっぱりやめられないヨット暮らし。文句いいながらなかなか別れられない腐れ縁って感じですかね。
我が家のヨットの内部も大公開しております。興味のある方は”大公開!ヨット暮らしの船内ってこんな感じだよ”もあわせてご覧ください。
そろそろヨットに移住する季節になってきました。ヨット生活が始まったら、実況中継でヨット暮らしの全容をレポートしますね。
Comment
はじめまして。
私は栖原研介(スハラケンスケ)と申します。このメッセージを日本から書いています。偶然みかどんさんの「アメリカ2拠点アウトドア生活」のブログを拝見し、愉しく読ませていただきました。
私はいま、仲間と2人で、ディンギーヨットでカタリーナ海峡を横断する計画を立てています。そして私たちの冒険に力を貸してくれる人を探しています。
みかどんさんのお力を貸してはいただけないでしょうか。
私たちのプランは、ロングビーチから、カタリーナ島のアバロンを目指します。直線距離で約32km、時間にして7〜8時間の行程になると考えています!6月の始めを挑戦のスケジュールにしようと計画しています。
私がなぜこのような冒険をしようとしているかというと、私はモナコと日本に本部がある、エクスプローラズクラブのメンバーです。エクスプローラズクラブは、人生を愉しむために、紳士淑女がやったことの無い冒険に果敢に挑戦し、その様子を仲間に共有することで、自己と仲間の成長をうながす素晴らしいクラブです。
http://www.explorersclub.jp
ヨットだけでは無く、パラグライダーやトライアスロン、pétanque、ダンスやビッグバンドジャズ、ウルトラワインの探求、モナコを始めとするヨーロッパ各国民で開催される舞踏会に参加するなど、150人を超えるメンバーが、日々冒険の人生を送っています。
ヨットセイリングでも、ディンギーヨットで世界7大海峡を横断するオーシャンズ7プロジェクトや、セイリングクルーザーで太平洋を横断する計画を進めています。オーシャンズ7プロジェクトでは、私達の仲間がドーバー海峡、ジブラルタル海峡、津軽海峡、慶良間海峡をディンギーヨットで横断する冒険に成功しています。慶良間海峡では女性のメンバーだけのチームで冒険を成功させました。
世界中で冒険をすると言っても、私達はその道のプロフェッショナルではありません。一般の素人がやった事の無いことに挑戦するのです。私もヨットセイリングではビギナーと言ってよい状態です。それでもこの冒険に挑戦して、自己を成長させたいのです。是非貴方の力を私に貸して下さい。みかどんさんがこのような冒険のコーディネーターでないことは重々承知しています。ご迷惑かとは存じますが、藁をも掴む思いでご連絡させていただいております。
お願いしたいことは以下の通りです。
① ディンギーヨットの手配。一艘のメインセイルとジブセイルがある15フィート〜18フィートのスプール艇が必要です。もちろんカタリーナ海峡を横断するに相応しいコンディションのもの。
② サポート艇としての随伴してくれるエンジン付きボートとクルー2名の手配。
③ 海峡横断が終わった後、帰路でのヨットの曳航。
④ カタリーナ海峡を横断する上でのレギュレーション情報の提供。
⑤ カタリーナ海峡の気候、海流等の情報の提供。
以下事をみかどんさんにお願いするとしたら、費用はいくらお支払いすればよいでしょうか。
もしくはこのような冒険のサポートをしてくれる方をどなたかご存じないでしょうか。
スハラケンスケ