大公開!ヨット暮らしの船内ってこんな感じだよ

      2017/07/10

年の半分くらいをヨットで生活している2拠点生活の我が家。夏から秋はヨット生活がメインで冬と春はレイクタホのキャビンで生活しています。

楽しいことも大変なことも含めてこんな生活もかれこれ8年になりました。

ここでは私たちが家として生活しているヨットの内部をご紹介します

映画とかでありがちな優雅な生活ではないけれど、それなり機能的なヨット暮らしです。

うちのヨットのレイアウト

我が家のヨットは建造30年以上の古い船。38フィートのベネトウというヨットです。

 

船内のレイアウト↓baloo2

全体をみるとこんな感じ。↓  キッチンの向こう側がメインのリビングスペース、その先がメインベッドルームです。

ヨット暮らし

一般の家と大きく違うのは、電力や水などの供給です。

船内の電源について

 

電力は船内にあるバッテリーと、ドックにある電源から電源コードを経由するものを使っています。

航海にでるときは、ドックの電源から切り離すので、電力は船内にあるバッテリーのみになります。

船内にある電化製品はバッテリーに頼るものと、ドックの電源に頼るものと半々くらいです。

うちの船では冷蔵庫や湯沸し機などはバッテリーから作動するタイプを使っています。

 

船仲間では、ソーラーパネルや風車による風力発電を使っている人たちもいます。航海に頻繁に出る場合はソーラーと風力はあるととても便利です。

 

水の供給と生活排水について

水はドックについている水道からホースを使って船内にある水タンクに給水します。給水する頻度はシャワーを船内であびる場合は2日に1回くらいです。

食器を洗ったり、シャワーを浴びるなどの排水はマリーナにそのまま流しますが、トイレの排水は船内の汚水タンクにためます。

マリーナではエコにやさしい生物分解するタイプの洗剤を使うことを奨励していますが、義務ではありません。

トイレの排水は汚水処理場に行って廃棄することもできますが、汚水処理業者に委託するとバキュームカーのようなボートでやってきて定期的に処理してくれます。

 

長期で航海にでる船仲間たちは、海水を真水に変換する装置を使うことが多いです。ただしこの装置を使うためには、海水がきれいなことが条件。なのでマリーナ内では使うことはできません。

 

キッチン

キッチンの全景です。小さいキッチンです。

小さいキッチンですが、流しとコンロとオーブンと冷蔵庫がひととおりそろっています。

ヨット、船内、キッチン

流し

流しは二層式になっていてお湯もでます。

水をタンクからくみ上げるポンプと湯沸し機は船内にあるバッテリーからの電力で作動しています。

なのでマリーナに停泊しているときだけでなく、航海中でも普通に使うことができます。

また航海中はバッテリーに加えてエンジンからの電力でも湯沸し機が作動するので、バッテリーを使いすぎずにお湯を供給することができます。

停泊中は湯沸し機のスイッチをオンにして、航海にでるときはスイッチをオフにします。

 

冷蔵庫

冷蔵庫は流しとコンロの間にあるスペースの下にあります。小さなノブを引っ張りあげると中が冷蔵庫になっているしくみ。

料理をするときに具を切ったり準備したりするスペースなので、冷蔵庫の場所はかなり不便なんです。

この冷蔵庫はボート専用のもので、湯沸し機と同じように船内に設置してあるバッテリーから電力が供給されています。

小さな冷蔵庫なんですが、新品を導入するとなると20万円から30万円近くかかります。冷蔵庫だけの費用ではなく、設置もプロに頼まないとできないので費用がかさむのです。

 

船の備品ってものすごく高いのです。壊れると修理代も大変なので、船仲間では冷蔵庫なしで生活している人もいるくらいです。

 

コンロ

コンロはプロパンガスで作動します。ガスバーナーは小さいのと大きいのが2つ。火力は結構強いのでフライパンを使った炒め物はうまくできます。

またコンロの下には小さいけどオーブンもついてます。ローストチキンなどの高温で作る料理は難しいですが、ピザをあたためたりパンをトーストしたりなら普通に使えます。

電子レンジを持っていないので、ものを暖めるためによくオーブンを使います。

電子レンジはあれば便利なのでしょうけど、電力をものすごく使うのと場所をとるのでうちでは使っていないです。

 

食糧倉庫

食器のキャビネットもかねてキッチンのあちこちに装備してます。

食糧はすぐにしけるかカビが生えるので開けたらさっさと食べること。船を長期で留守にする場合は、プラスチックの入れ物に密閉して保存します。食糧の保存が難しいのがつらいところです。

調理用具は一通り揃えています。フライパンからおなべ、小さなミキサー、フードプロセッサーなど。炊飯器もありますよ。

 

 

トイレとシャワー

トイレは2つあるのですが、現在は1つしか使ってません。

汚水の処理が大変なのと匂いがどうしても残ってしまうので緊急事態以外は小のみ。大はヨットクラブですませます。

ヨット暮らしのつらさナンバー1がトイレ問題かな。

 

トイレと洗面台↓ トイレが最近こわれてしまったので付け替えました。このトイレは新品なのでうちのヨットの中ではピッカピカ。洗面台の木の塗りがはげおちているのも塗り替えなくては!

ヨット暮らし、トイレとシャワー

 

シャワーは洗面台にくっついてます。シャワーを浴びるときはトイレの前の小さなスペースでちゃっちゃと浴びます。

ヨット暮らし、トイレとシャワー

私のサイズ(163センチ60キロ)だと比較的ラクにシャワーを浴びることができますが、巨体なうちのダンナのサイズ(193センチ90キロ)だとここでシャワーを浴びるのはきついらしい。

彼はヨットクラブでシャワーを浴びてます。

船内シャワーで大変なのは換気扇がついていないのでシャワーを浴びたあとに湿気がこもるのと、水のタンクに頻繁に給水しなければいけないこと。給水する回数を減らしたいので毎回できるだけ少しのお湯を使うように努力します。

それでも私はヨットクラブよりも自分の船でシャワーを浴びるほうが好きです。もうちょっと広いといいんですけどね。

 

 

ベットルーム

 

メインベットルーム

メインベッドルームは船の先端の部分。なので先が細くなっています。

内部から見ると木の部分のが、ヨットの先端にあたります。ヨット用語ではこの部屋のことはヴィーバース(V Berth)と呼びます。

V字の形になっているのでこの名前がついているようです。

ヨット暮らし、ベッドルーム

クローゼットもついていますが、カビが発生するので頻繁に換気が必要です。ムシューダなどの日本製のカビ取りシートやボックスが大活躍。

ヨット暮らし、ベッドルーム

 

実はこのメインベットルーム、船の先端にあるためにマリーナに停泊していてもかなるゆれるんです。

なので私は船の後方にある小さなベットルームで寝ることのほうが多いです。

ゲストベットルーム

キッチンの後ろには同じサイズの小さなベットルームが二つあります。

後方にあってゆれが少ないので、私はこの小さなベットルームで眠ることが多いです。

寝具は寝袋です。寝袋で寝るなんてキャンプみたいーと思われるかもしれませんが、ヨット暮らしではシーツや布団や毛布を使うよりも寝袋が便利。

暖かいし寝袋ってとっても寝心地いいんですよ。お洗濯は数ヶ月に1回ドライクリーニングに出せばオッケー。

 

もう一つのベットルームは物置になっています。

アイスボックスやスーツケース、外用のクッションなどかさばってたまにしか使わないものはここに収納します。

 

 

リビングルーム

船の真ん中に位置しているリビングルーム。

ここがダイニングにもなり、仕事場にもなります。

ヨットで暮らす、メインルーム

 

テーブルは折りたたみ式です。仕事場モードのときは反対側を落として小さなサイズにして使います。

食事のときは反対側のテーブルを持ち上げて大きなテーブルにします。

軽量の25インチモニターとキーボードをキャビネットに片付けると、テーブルがダイニングテーブルに早替わりします。

狭い室内なので、オフィス用の場所を確保することはできません。

リビングルームとダイニングルーム兼オフィスといったところでしょうか。

 

 

リビングエリアにはナビゲーションステーションと呼ばれるスペースがあります。↓

 

ここにはクルージングに出るときに必要な様々なデバイスが装備されています。

築30年の船なので建造当時はグーグルマップもGPSもなかったはず。なのでこのテーブルは海図を広げるために用意されていたのだと思います。

今でもクルージングにでるときは海の深度がわかる海図をみることはあります。

普段のヨット生活では料理をするときの調理台として使うことが多いです。キッチンの反対側にあるので調理台として重宝してます。

 

 

外回り(コックピット)

小さなヨットですから、外の部分も大切な生活スペースなんです。

船外にはヨット用語でコックピットと呼ばれるスペースがあります。ここはヨットの舵取りをするところ。クルージングにでるとクルー(乗組員)はコックピットにいて舵をとったりセイル(帆)を調節したりします。

ヨット暮らしの日常ではコックピット部分を“2階”と呼んでます。多分これはうちだけだと思いますけど。

 

コックピットはこんな感じ↓ ダンナと2人でのクルージングのときは、クルーの代わりにワンコたちがコックピットに座っています。

ヨットで暮らす、コックピット

 

 

コックピットにある外付けのグリルでバーベキューもできますよ。

ヨットで暮らす、コックピット

 

 

夏の午後はたいてい風が上がってきてマリーナに停泊していても船全体が揺れまくるんですが、風の弱い穏やかな日にはコックピットでくつろげます。

ティータイムをしたりワインを片手におしゃべりしたり、海を眺めてぼんやりしたり。

 

風が落ちてくる9月から11月くらいがコックピットでゆるゆると過ごす一番良い季節です。

 

まとめ

ヨット暮らしの実情をお伝えすることができたでしょうか?

 

エレガントなヨット生活ではないですが、私たちの生活にはあった暮らし方だと思います。

 

こうやって写真でみると、フローリングの床やキャビネットのドアなどが古びてきていて手入れしなくちゃなあと思います。実際生活していると気づかないんですけどね。

ヨット生活の大変なところは、メインテナンスの煩雑さでもあります。

トイレがこわれたり、先日もキッチンの流しにつながっているお湯のパイプがいきなりはずれてキッチンが水浸しになりました。

まあこれは築30年を超えている古い船だから起きることで、新しい船なら故障は少ないと思います。

 

なんだかんだと大変なことも多いヨット暮らしですが、全体でみればプラスのことが多くて楽しいですよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 - ヨットで生活