キャンピングカー自作の途中でとりあえずオレゴン州へドライブ旅行に行ってみた
アメリカはキャンプやドライブ旅行のシーズンのピークです。夏時間を採用しているので、夜9時を過ぎても明るくてアウトドアのアクティビティには最高な季節なんです。
ベンツスプリンターのキャンピングカー自作プロジェクトは続いているのですが、出来上がるまで待っていたらキャンプに最高なシーズンを逃してしまうのでとりあえず自作途中で旅行に出発することにしちゃいました。
ベットと冷蔵庫さえあれば、なかなか快適な旅ができることは実証済み。
今回は、オレゴン州にあるコロンビア渓谷沿いの小さな町フッドリバーでのキャンプについてご紹介します。
レイクタホからオレゴン州のフッドリバーへのルート
私たちの住んでいるレイクタホ(Lake Tahoe) から、フッドリバー(Hood River) までは片道で983キロ。ノンストップで走ったとして約10時間のドライブです。
東京から博多くらいの距離ですね。
グーグル様がタホからフッドリバーまで3つのルートを用意してくれましたが、一番距離の短い真ん中のルートをとることにしました。
ブルーのラインが今回私たちがとったルートです。
フッドリバーってどんなところ?
フッドリバーは、オレゴン州最大の都市ポートランド(Portland)から車で約1時間。日本人にとってなじみの深いシアトルまでは3時間です。
コロンビア渓谷というとてもきれいな渓谷にあり、マウントフッド(Mount Hood)という富士山にとてもよく似た山のふもとの町でもあります。
渓谷に流れるコロンビア川。アメリカの観光名所です。
マウントフッド。富士山とほぼ同じ標高でスキー場がいくつかあり、夏でもスキー・スノボができるのでナショナルチームが練習に訪れることもあります。
さて、なぜフッドリバーを訪れることになったかというと、
全米でもトップクラスのウインドサーフィンの名所だからなんです。コロンビア渓谷に沿ってびっくりするほどの風が吹くんです。
ウインドサーフィン中のうちのダンナ。カイトサーフィンもとっても盛んです。
私も5日連続でウインドしました。ウインドサーファーにとってはサイコーのところ。
そんなわけで、キャンプ用具とウインドサーフィンの道具をなんちゃってキャンピングカーに詰め込んでフッドリバーへ出発!
長距離ドライブは交代で運転
長距離をドライブするのにはさまざまなスタイルがあると思います。私たちはこれまでのドライブ旅行の経験から、1日に500キロ前後の走行距離で旅行の日程を立てます。
今回のフッドリバーまでのドライブ行程は
- 夜9時にレイクタホを出発して翌午前3時ころ400キロ地点のクラマスフォールズという町で仮眠。
- 翌日の朝7時にクラマスフォールズを出発して午後2時にフッドリバーに到着
ドライブは交代でするので、レイクタホからクラマスフォールズまではダンナが運転してわたしは仮眠。
翌日の朝は私が運転している間、ダンナが仮眠。
というように相手が運転しているあいだは仮眠をとる、という長距離トラックの運転手さん式にドライブします。
実際に車を停めて仮眠したのは4時間だけですが、私は少なくとも4時間くらい運転中に寝ているので朝の目覚めはすっきり。反対にダンナは私が運転している間10時ころまで眠ってました。
交代で運転できることと、車の中で熟睡できること。私たちがラクに長距離ドライブできるのに欠かせないポイントだと思います。
どこで仮眠をとるのか
アメリカの国内では、道端に車をとめて車中泊することはできません。
車中泊をするのであれば、レストエリアと呼ばれるアメリカ式サービスエリアかトラックストップという大型トラックが給油できる施設のあるガソリンスタンドの2つの選択になります。
レストエリアはメジャーなハイウエイには頻繁に設置されていますが、マイナーなハイウエイだとあまりないのが難点。今回の私たちが取ったルートではレストエリアはたった1つしかありませんでした。
もちろんホテルに泊まったりRVパークやキャンプ場に泊まることも選択肢です。私たちの場合は目的地がはっきり決まっていて1日では運転しきれない場合はレストエリアかトラックストップで車中泊をしてお金と時間を節約します。
↓レストエリアの標識。このレストエリアはサンフランシスコからタホに向う途中にあります。
↓レストエリアはこんな感じです。トイレのある建物と飲み物などの自動販売機以外はなにもありません。日本のサービスエリアとはえらい違い。
トラックストップというありがたいサービス
長距離ドライブをするようになって発見したのが、トラックストップというとてもありがたいサービスです。
基本的にはガソリンスタンドなんだけど、大型トレーラーが給油できる設備があり、大きな駐車場では大型トレーラーの運転手さんたちが車中泊をしています。
もちろん大型トラックだけではなく一般車やキャンピングカーも利用できます。24時間営業なので朝方3時や4時に到着しても大丈夫。トイレもきれいです。
こちらはパイロットというトラックストップ。チェーン店であちこちにあるうえポイントカードで割引になる便利なお店。なのでうちはパイロットの利用が多いです。
見た目は普通のガソリンスタンドです。
パイロットにはサンドイッチチェーンのサブウエイが併設されています。
店内にはコインランドリーやコピーやファックスなどのビジネスセンターも併設
有料のシャワールームはけっこうきれいでした。長距離を1週間くらいかけて走る運転手さんにとってはありがたい存在。
店内にはドライブ旅行に役立つ様々なものがあります。とくにシガレットライターで作動する低電力の電化製品は便利。
このトラックストップで仮眠をとらせてもらい、カフェモカをゲットして目的地へ出発しました。が、モカは頭が溶けそうなくらい甘かった(汗)。
なんちゃってキャンピングカーの内部
とりあえずキャンプに出発しちゃったけど、自作中のキャンピングカー内部はまだまだ出来上がってません。
今回のキャンプ旅行のため即興でカーテンをくくりつけ、ベットのフレームは出来上がっていたので前のバンで使っていたマットレスを使いました。
そして新たに取り付けたキャンプ旅行で欠かせないのがコレ↓ 冷蔵庫さま
冷蔵庫があるとないとでは、キャンプ生活の質が大きく変わります。アイスボックスに氷を入れてミルクなどを持ち運ぶのはとっても不便。
この冷蔵庫は低電力の12ボルトで動くもの。ソーラーパネルからの電力を使っています。
冷蔵庫はキッチンキャビネットのなかに内蔵する予定なんですが、キャビネットが出来上がっていないので今回の旅行のためにボルトで固定して運転中に動かないようにして使用。↓
冷蔵庫は運転席の後ろに設置しました。返品する可能性もあるので傷がつかないようにタオルで覆っています。
ちなみにアメリカでは商品を購入してから一定期間の間であれば商品を返品することができます。この冷蔵庫は買ったばかりのもので30日以内で返品可能です。
使ってみて気に入らなかったら返品することができるので、今回の旅行は冷蔵庫のテストランになりました。実はこの旅行で1週間使ってみてサイズが大きすぎることがわかったので、小さいサイズの冷蔵庫と交換することになりました。とりあえずキャンプ旅行に行ってみてよかった!使ってみなければわからないことって多いのでこの返品制度はとてもありがたい。
冷蔵庫にあるものでランチをちゃちゃっと作ります。
ベットはバンの後部に設置しています。
ダンナ(193センチ)と3匹のワンコたちと私(163センチ)で十分眠れる大きさです。今回は昔使っていた古いマットレスを使用。サイズは完璧ではないのですが、とりあえず使っちゃいました。
横幅はクイーンサイズのベットと同じですが、長さは少し短いので最終的にはマットレス屋さんにカスタムサイズで注文する予定です。
ベッドから前方を見るとこんな感じです。カーテンは仮のもので最終的にはブラインドを入れる予定です。
バンの概観はこんな感じ。ウインドサーフィンが終わった後にウエットスーツや水着を干しながらリラックス。
とってもお得な市営キャンプ場
今回の旅行の滞在先は、フッドリバーの町から車で15分ほどのところにある市営のキャンプ場。
タッカーパークというキャンプ場です。
ここがまたびっくりするくらい格安で、なんと1泊19ドル!
↓キャンプ場のオフィス。サイトマップは手書きです。
19ドルですが、お湯のでるシャワーもあるし、サイトには水道もついてます。
キャンプ場のすぐ横には、フッドリバーが流れてます。
リバーサイドのキャンプサイトはプレミアムなので29ドル。それでも安っ!
キャンプ場にはキャンピングカーからテントを張っている人たちまでさまざま。
食事はほぼ自炊にしました。これも冷蔵庫があるおかげ!
この日の夕飯はポークチョップとカリフラワー、チキンとブロッコリーのピラフでした。
そして夜はキャンプファイヤー。薪はキャンプ場で買えます。10ドルくらいかな。
キャンプ場でのお楽しみは近所でキャンプしている人たちと仲良くなること。
今回はカナダから来ていたロシア人の一家とキャンプファイヤーを楽しみました。なぜか梅酒が大好きだそうで、松竹梅の梅酒をもらっちゃいました。
まとめ
タホからフッドリバーまでの1000キロの間って実はとてもきれいなことろがたくさんあるんです。今回の旅はウインドサーフィンが目的だったのと時間に制限があったので、私たちは最短距離を最短の時間で通過してしまいました。
もしも時間に余裕があるのなら、あちこちに立ち寄ってすくなくとも3日くらいはかけてみると素敵なロードトリップになると思います。
フッドリバーだけではなくコロンビア渓谷沿いに西から東までドライブするのもおススメです。うわーっと叫びたくなるくらい素晴らしい景色です。
マウントフッドも車で頂上まで上がることができるのでおススメしたいコース。オレゴン州で一番の大都会、ポートランドへは車で1時間。立ち寄る価値大ありの素敵な街です。
次回にフッドリバーに行く機会があれば、あちこちに立ち寄れる余裕のある日程で周ってみたいと思います。
フッドリバーに向う途中にマウントフッドが見えてくるのも絶景!
Comment
初めまして!みかどんさんのブログ楽しみに読んでます(^^)
夫の赴任でサンフランシスコに住んでいるものです。私たちも犬がいて旅行はいつもロードトリップです。タッカーパークキャンプ場良さそうですね。行ってみたいと思いました!山の生活とヨットでの生活、キャンピングカーを作ってらっしゃるなんてとても羨ましいです(^^)
ところでみかどんさんはドライブでワンちゃんとカナダに入国したことはありますか?来月バンクーバーアイランドまで往復する予定なのですが、今更、愛犬は準備なしで大丈夫なのかな?と思い出しまして(^^; もしご経験がありましたら教えてください。
コメントありがとうございます。ブログを読んでいただけてうれしいです。カナダに入国したことはないのですが、メキシコとアメリカの国境はわんこたちと一緒に3回ほど通過しています。念のためアニマルライセンス、狂犬病やDHLPPなど予防接種の証明書などをひととおり用意しておきましたが、入国審査でこれらの書類を提示するようにリクエストされたことはありませんでした。カナダと米国の国境通過も簡単にできると聞いていますが、予防接種の証明書は必ず持っていかれたほうが良いと思います。バンクーバーはとても綺麗なところだと聞いています。楽しい旅をなさってくださいね。