レイクタホ、春の森へご案内します
レイクタホ地方もようやく暖かくなってきました。この冬は100年に1度の大雪で標高の高いエリアにはまだ雪はたっぷり残り、スコアバレーのスキー場はまだオープンしています。
春がそこここに見えるタホの森をご紹介しましょう。
山は絶賛雪どけ中
春の森を歩く楽しみの一つは、山からくる雪どけ水であちこちに臨時の川や小川が勢いよく流れているのを楽しむこと。雪どけシーズンが終わってしまうと、いっきにちょろちょろ小川になってしまいます。
臨時の滝ができたり、滝のあることろでは豪快な滝の流れをみることができます。
近所の森でも、いつもはさらさら流れている小川が大きな川に変身していました。
https://youtu.be/loua_lne2AE
この小川、通常より5倍くらい川幅が広がっています。うちのワンコたちが散歩の途中で寄る水飲み場なのですが、くま(=うちのワンコ)も小川に入ってみたものの、あまりの急流にびっくりしてすぐに上がってしまいました。
春先で急激に暖かくなると、雪どけが一気にすすんで山すそのエリアには洪水注意報が発令されます。
森の中を歩いていると、あちこちから聞こえてくる水の流れはせせらぎというよりは怒涛という感じですけども、冬が終わったんだなーと実感する瞬間です。
あちこちで高原植物の芽が吹きだす春の森
夏になるとそれはもういろんな種類の高原植物が一斉に咲きだすタホの森ですが、春先のこの時期はまだまだ芽を吹き出し始めたことろでお花を見ることはほぼありません。
森を歩いていると、あちこちに芽がでてきたり、葉っぱがにょっきり伸びてきたり。
木の芽も膨らみ始めています。
毎年春になると思うのが、自然のサイクルのすばらしさ。誰かが世話をするわけでもないのに、春になると高山植物は必ず芽を出して大きくなって花をつけて、花が散って秋までに種をつけて雪の中に消えていきます。そしてまた同じ場所で春になると芽をだす。
この自然のしくみって、すごいことだと思います。頭ではわかっていても、実際に毎年目のあたりにすると、しみじみと自然の偉大さに感動してしまいます。
春一番で顔をだすのは、スノープラントという真っ赤な植物。↓
これは花ではなくきのこのファミリーだそうで、雪どけまもないことから春の終わりまで楽しめます。今年はなかなか気温があがらなかったので、5月下旬だというのに、やっと出てきたところ。
こんなふうに森のあちこちから芽がふきだして葉っぱが成長しています。そのうち花をつけるはず。
真ん中にお花が見えてきてます。これはたしか黄色い花をつけるはず。森の中でよく見かける種類のひとつです。
木の芽もあちこちで吹き出し始めました。基本は針葉樹の森なので、常に緑なタホの森ですが、ところどころに落葉樹もあって森にいろどりを加えてくれます。
山にはまだまだ雪がたっぷり
私たちの住んでいる標高、1900メートルではほぼ雪どけ完了です。とはいっても今年は雪どけも遅くって5月に入ってから急激に雪どけがすすみました。
近所の森には、日陰にほんのすこしだけ雪のなごりが残っています。↓
レイクタホを囲む外輪山では、一番高いところで3000メートルまであがります。
2500メートルを超えたところではまだまだ雪はたっぷり。
近隣にあるスキー場ではスコアバレーだけが今でもオープンしています。先週の週末にすべりに行ってきましたけど、5月中旬とは思えないほど雪がたっぷり。
この時期になると、アッパーマウンテンという標高の高いことろだけオープンして、ふもとのビレッジまではゴンドラで戻っていくのですが、ふもとまで滑ることができるくらい雪が残っていました。
湖の向こうに見える、対岸の山にはまだまだ真っ白です。↓
湖の周りも緑が濃くなってきました。
冬の間はこんな風景だった湖のまわりも↓
今では、雪がすっかりなくなって、緑も濃くなりました。↓
雪どけで沼になっているところは、夏までの水がなくなって緑の草原に変身します。
まとめ
タホの森の春景色、楽しんでいただけましたか?
寒すぎず、暑すぎず気温がちょうど良く、観光客が少ないレイクタホのこの時期は、個人的には一番好きな季節です。
6月までには、艇庫にしまわれていたボートも一斉に湖に戻ってくるので、湖は一気ににぎやかになって行きます。
活気のあるレイクタホも楽しいけれど、静かなレイクタホもいいものです。
のんびりと春の足音を楽しみながら、あと少しだけ静かなタホを楽しみたいと思います。