カリフォルニアの高原リゾートレイクタホとサンフランシスコベイエリアからアメリカの自然とアウトドアの魅力をお届けします。

アメリカ西海岸のリゾート・レイクタホへの旅計画お役立ちガイド

    
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アメリカ西海岸のリゾート・レイクタホへの旅計画お役立ちガイド

*2019年よりレイクタホで大人のためのスノボ・スキーホームステイを始めました。ご興味のある方はこちらからどうぞ*

 

レイクタホ(Lake Tahoe)って聞いたことありますか?日本ではあまり知られてませんよね?

タホはどんなところなのかというと、サンフランシスコから気軽に訪れることのできる高原のリゾート。夏は避暑地、冬はスキーリゾート。日本でいったら東京に住んでいて軽井沢や八ヶ岳に遊びにいく、という感じでしょうか。

レイクタホという北米で2番目に水深の深い湖のまわりにリゾートが点在しています。ヨセミテなどで知られるシエラネバダ山脈の中にあり標高は1900メートル。年間を通じて様々なスポーツを楽しむことができます。タホのアウトドアガイドは”アメリカ西海岸のリゾート、レイクタホは最強のアウトドア天国”でご紹介しています。

私の場合は日本に住んでいる時にタホを訪れるチャンスがありました。当時アメリカに単身で転勤していた元夫に連れて行ったもらったのです。同僚たちにおススメのスキーリゾートとして紹介されたそうです。お互いふつうに日本に住んでいたら訪れることはなかったと思います。

アメリカに留学することになったときにサンフランシスコを選んだ理由のひとつはレイクタホがあったこと。スキーヤーの私としては都会から数時間のドライブで行けるレイクタホはとても魅力的なところでした。

そのあと何年もたってから実際に住むことになって、実はスキーができるだけではなく年間を通じて魅力的なところだったのかとタホのいいところを再発見しています。

ここでは日本ではあまり知られていないレイクタホの概要や日本からのアクセスなど旅の計画に役立てて欲しい情報を紹介しています。

アメリカではとてもよく知られているリゾート

ほとんどの日本人が軽井沢や八ヶ岳を知っているように、ほとんどのアメリカ人はレイクタホを知っているはず。それくらいアメリカ国内ではよく知られたリゾートです。特にスキーシーズンにはアメリカ各地や海外からスキーヤーやスノーボーダーが訪れます。

軽井沢や八ヶ岳とタホが決定的に違うのは、タホにはかなり大規模なカジノがあるということです。レイクタホはネバダ州とカリフォルニア州の州境にあるので、カジノが合法であるネバダ州側にはカジノホテルがあるのです。

カジノと高原のリゾート、豊富なアウトドアアクティビティという組み合わせもタホの魅力のひとつなのかもしれません。

タホの魅力を味わうためには最低でも3泊4日くらいでゆっくりして欲しいなと思います。理想的なのは1週間。アメリカ人の休暇は予定を立てて動き回るというよりは1~2週間くらい同じところに滞在してのんびりするスタイルです。タホは観光バスに乗ってさっと立ち寄るタイプのツアーには向いていません。のんびり滞在するのが最大の魅力です。

 

レイクタホで最も美しい(と私は思う)エメラルドベイ。小さな入り江に小さな島がぽっかり浮かんでます↓

レイクタホエメラルドベイ

レイクタホへのアクセス

サンフランシスコとタホの間は約340キロ。東京から八ヶ岳よりちょっと遠いくらいですね。

アメリカの高速道路はほとんどのエリアで100キロが制限速度です。なので渋滞しなければノンストップで3時間半くらいで走れます。

日本からレイクタホへのアクセスは、

  • サンフランシスコ空港からレンタカー
  • タホから最も近いネバダ州リノ空港へ飛ぶ(乗り継ぎが必要)
  • サンフランシスコから電車やバスを使う

という3つの方法をおススメします。

サンフランシスコからレンタカーでタホに向う

車の運転に慣れている方の場合、サンフランシスコでアメリカに入国してそこからレンタカーをするのがおススメです。

アメリカの都市は基本的に車で移動することを前提に街が設計されています。なので空港についたらまず足(=レンタカー)を確保するのはアメリカ人にとっては旅の必須条件です。

そのため空港にはかならず複数のレンタカー会社があり、簡単にレンタカーができるようなしくみが整っています。

ただし長時間のフライトの後での運転はつらいもの。特に夜にサンフランシスコに到着する便であれば、サンフランシスコベイエリアに一泊して翌朝出発にしたほうが安全です。タホだけではなくサンフランシスコの観光も組み込むとこで、2つの街を楽しむことができます。
サンフランシスコからタホマップ

 

タホから一番近いネバダ州のリノ空港へ飛ぶ

レイクタホから車で約1時間のところにネバダ州のリノ空港(Reno Airport)があります。ここがタホから一番近い空港です。が、日本からの直行便がないので結局サンフランシスコやロスアンゼルスなど日本からの国際線が乗り入れている空港で乗り換えることになります。

日本からの直行便に乗ってリノまでの乗り継ぎがある空港は、以下になります。

  • サンフランシスコ (San Francisco)
  • ロスアンゼルス (Los Angles)
  • サンノゼ (San Jose)
  • シアトル (Seattle)
  • デンバー (Denver)
  • ダラス (Dallas)

サンフランシスコで乗り換えの場合、サンフランシスコからリノまでの飛行時間は約1時間ですが、実際のサンフランシスコからタホまでの所要時間は最低でも4-5時間以上かかります。

というのもサンフランシスコで入国審査をすませてから、荷物を出してまた預けてセキュリティを通って国内線のゲートに戻るという手間がかかるからです。この手間や乗り継ぎの待ち時間などを考えると、サンフランシスコからレンタカーをするのとは時間的にそれほど大きな差はありません。

リノ経由でのアクセスは、

  • 車の運転をしない
  • レンタカーをしたくない
  • サンフランシスコでの観光に興味がない

といった方に特におススメしたいと思います。

 

また、乗り継ぎ便を使うメリットは、待ち時間に長旅の疲れを取ることができるという点。空港にはマッサージを提供するサービスもあるし、エアラインの空港ラウンジによってはシャワーがついているところもあります。食事をしたりお土産屋さんを見て回ったり、乗り継ぎ時間を利用してゆっくりするのもひとつの方法ですね。

バスや電車を使う

サンフランシスコからバスや電車を使ってタホに向うこともできます。

バスの場合は、全米をくまなく走っているグレイハウンドバス(Grayhound bus)を使います。サンフランシスコ市内のグレイハウンドのバス停からトラッキー(Truckee)というレイクタホ近郊の街まで行くことができます。トラッキーからタホまではローカルのバス、またはUberやシャトルサービスを利用してタホの宿泊先まで向うことになります。

電車の場合は、アムトラック(Amtrak) という北米をあちこち横断・縦断している鉄道を使うことができます。

アムトラックの場合は、サンフランシスコ市内からアムトラックのバスでエマリービル(Emeryville)というアムトラックの駅まで向かいます。グレイハウンドの利用と同じく、トラッキーからタホまではローカルバスなどを使ってください。トラッキーからエマリービルまでの電車旅ルポは”アメリカ西部をアムトラックで電車旅してみた体験記”をご参照ください。

グレイハウンドまたはアムトラックを使った場合、サンフランシスコからタホまでの所要時間は7時間から8時間を目安にしてください。日本では考えられないかもしれませんが、アメリカの公共の交通機関はあたりまえのように遅れます。

 

レイクタホの拠点:サウスとノース

レイクタホの湖ぞいには2つの拠点があります。

湖の北側がノースレイク、南側がサウスレイク。

タホに遊びに行くんだ~というと、サウスに行くの?ノースに行くの?と聞かれます。それくらいサウスとノースって大きく違います。基本的にサウスは大きなホテルやカジノが林立している高原にある都会。ノースは田舎でなにもないけど静かな高原のリゾートです。

スキー場の数が多いのはノースレイクです。ノースに泊まれば複数のスキー場へ30分前後でアクセスすることができます。

レイクタホ周辺のスキー場については、”アメリカスキーのトップリゾート・レイクタホ、おススメスキー場ガイド”でご紹介しています。

 

レイクタホのエリアマップ↓

レイクタホマップ

サウスレイクは都会でナイトライフを楽しめる

サウスレイクタホは湖の周りの街としては最大で、大きなカジノホテルが何軒もあります。カリフォルニア州側のサウスレイクタホ(South Lake Tahoe)という街とネバダ州側のステイトライン(State Line)という街が隣り合わせになっています。この隣あわせになっているところが最も栄えているところ。州境をはさんでカジノホテルがどどんと林立しています。

サウスレイクのカジノホテル街↓

サウスレイクタホカジノホテル

 

サウスレイクにはヘブンリーバレー(Heavenly Valley)という大型スキー場があって、ヘブンリーのゴンドラ乗り場が州境のとても便利なところにあります。州境の大型ホテルに泊まり徒歩でスキーに行けるという典型的なスキーイン・アウトのロケーションで、しかもカジノも楽しめるところはそうそうないです。

またレストランやパブも充実しています。自然を楽しむだけではなくショッピングやナイトライフも楽しみたければサウスでの滞在をおススメします。

 

 

ノースレイクでは田舎でのんびりリゾートライフ

ノースレイクにはタホシティ(Tahoe City) とキングスビーチ (Kings Beach)という2つのビレッジがあります。ビレッジにはレストランやパブ、カフェ、スーパーマーケット、お土産屋さんなどがありますが、サウスレイクから比べたらものすごーく田舎。レストランの数も両手で数えられる程度で、しかも典型的なアメリカの残念な味付けのお店が大半です。

ノースレイクの魅力は、おおきな繁華街がないので静かな高原のリゾートライフを楽しめること。別荘に泊まってのんびり優雅に休日を過ごす、といったイメージでしょうか。

学校が夏休み入ると長期滞在の家族が増えます。子供たちはおばあちゃんの別荘に預けてパパとママはお仕事というパターンから、家族そろって数週間滞在していくパターンまでさまざま。

ノースには3つの大規模スキー場(スコアバレー、アルパインメドウズ、ノーススター)が車で15分以内にあります。スキー場は夏の間はマウンテンバイクやハイキング、ロッククライミングなどのコースとして再オープンするのも魅力のひとつ。スキー場のふもとでは馬に乗ったり、ゴルフを楽しんだり。もちろん湖でできるアクティビティも多々あります。スタンドアップパドルにカヤック、セイリング。ダイビングもできるし、ウエイクボードも人気があります。

 

サウスではカジノホテルに泊まってみる

サウスでの宿泊先は様々。カジノホテルから高級ホテル、安宿、ベットアンドブレックファスト、貸し別荘などなど、選ぶのが大変なくらい選択があります。

日本にはないカジノホテルというカジノが併設されたホテルに泊まってみるのも楽しいかもしれません。普通のホテルとはちょっと違った経験ができます。

カジノホテルは1階のロビー階に大型カジノがあり24時間営業でとてもにぎやか。朝からお酒を飲みつつルーレットやポーカーを楽しんでいる人たちもいます。

タホの主なカジノホテルは、

カジノホテルに泊まる魅力は、なんていってもお値段。カジノホテルはカジノでお金を落としていってもらうのが目的なので、部屋代を低く抑えています。なので豪華な室内の割には宿泊代がとてもリーゾナブル。

シーズンにもよりますが、上記のホテルは全て4つ星なのに1泊100ドル前後です。ただしカジノは喫煙オッケーなのでタバコが苦手な人はつらいかも。ホテルの部屋に戻るにはかならず喫煙者のいるカジノを通らなければなりません。

 

 

 

ノースレイクなら貸し別荘がおススメ

ノースには小さなホテルがぽつぽつあるだけなので、貸し別荘かairbnbがポピュラーな宿泊先。個人的にはホテルよりも貸し別荘をおススメします。なぜかというと、ごはんのまずいアメリカでは食事を作ったりいえ飲みできる貸し別荘がだんぜん便利だからです。

基本的にアメリカのごはんはまずい!サンフランシスコなどの都会に行けばミシェランスターのついた素晴らしいレストランがありますが、レイクタホのレストランは味が残念なリゾート仕様だけでなくお値段もばっちりリゾート価格。サウスに行けば良いレストランが数件ありますが、ノースはなんとかおススメできるレストランが2件だけ!なので満足度とコストパフォーマンスを考えたら、家で食事できることは必須条件。

毎日家ごはんも大変ですが、まずくて高いタホのレストランで毎日外食もきついです。貸し別荘なら朝食なども手軽にぱぱっと作れるし、ハイキングやピクニックのためのランチもさっとつめることができます。朝と昼は家ごはんにして夜は外食、または2日に1回くらいの家ごはんにすると食生活が充実します。

しょうゆやお米、みりんや日本酒など日本食のための食材はタホのスーパーで手に入ります。ハウスゴールデンカレーのルーやインスタントラーメン、焼きそば、豆腐もあるし白菜や大根など日本の野菜もあります。

貸し別荘は英語ではバケーションレンタル(vacation rental)と呼ばれます。

バケーションレンタルのサイトはたくさんありますが、タホに住む前に貸し別荘を借りるときに使ってみたサイトはレイクタホアコモデーションズ(Lake Tahoe Accomodations)が便利でした。

レイクタホの貸し別荘専門なので物件が豊富です。

小さなサイズの貸し別荘ならairbnbで探してみる

貸し別荘の問題点は家のサイズが大きいこと。1ベットルームの家を見つけるのは難しいです。なので大家族で泊まるならコスパが良いのですが、カップルや少人数の家族だと割高になってしまうケースがあります。

Airbnbだとキッチン付で家の一部を貸し出したり、敷地内にある別棟を貸しているケースもあります。この場合は小さなサイズの家もあるので調べてみることをおススメします。

手軽にキャンプも楽しめる

もうひとつおススメしたいのが、キャンプ。レイクタホのまわりにはキャンプ場がたくさんあります。

テントがなくても、SUVタイプのレンタカーがあれば寝袋ひとつで車中泊できます。夏なら寝袋がなくてもブランケットなどで大丈夫。携帯用の薄いマットレスがあると心地よく眠れるかもしれません。

キャンプ場にはトイレとシャワーが完備しています。もちろん自炊できる道具があれば本格的なキャンプを楽しむことができますが、道具がなければ近場のレストランで食事をしてキャンプ場でに戻ってシャワーを浴びて寝るだけでもオッケー。

ちなみに最低限下記のアイテムがあるとキャンプ生活をいっそう楽しむことができますよ。

  • 折りたたみ式のアイスボックスまたはアイスバック
  • 大きめのマグカップ
  • スプーン、フォーク、ナイフ
  • 小さなまな板(チーズを切るときのチーズボードなどが便利)
  • 簡易式の湯沸し機=ジェットボイル(jet boil)といって小さなプロパンガスタンクをくっつけるだけでさっとお湯が沸きます。これホントに便利。10年近く使ってます。

これだけあれば、簡単な朝食やインスタントスープなどを楽しむことができます。

大型連休などでなければ予約なしでもキャンプ場の場所取りはできます。たいてのキャンプ場は当日予約なしで泊まることのできるfirst come, first serveという先着順で場所取りできる枠を設けています。予約のない場合は早めに行って場所を確保しましょう。

ネット環境も整っている

田舎ですが、ネット環境も整っています。少しは仕事もしなくちゃいけないという方、ネットにつながっていないと不安な方、ご心配なく。ホテルはもとよりたいていの貸し別荘はwifi完備です。またスターバックスでは無料wifiが使えます。レストランやスキーリゾートなどでも無料のwifi を提供しているところが数多くあるのでネットのアクセスは問題ないはず。

携帯の電波も大きなビレッジにいれば問題なく受信できます。4G LTEの受信が可能です。ただしハイキングなどで山に入ったら電波を失いますのでご注意を。

まとめ

レイクタホでの滞在をイメージすることはできたでしょうか?

タホでの休暇はこんな人におススメです。

  • 海外の観光地めぐりには飽きたというエキスパート旅行者
  • 欧米式のゆったり贅沢なバカンスを過ごしたい
  • 自然が好き
  • アウトドアでできることが好き
  • 旅行は観光地めぐりではなく体験型が好き

レイクタホでのアメリカ式バカンス、一度はぜひ試してみませんか?

 

 

 

 

 

 

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